歯肉炎-歯周病の第1段階
歯をみがいたときに時々出血があったり、歯ぐきの色が赤く見えるところが出てくるのが、歯周病の第1段階です。
この段階であれば、念入りな歯みがきなど、しっかりセルフケアを行い、プラークコントロールを意識することでより健康な状態への回復が見込めます。
歯科医院で正しいブラッシング法をアドバイスしてもらいましょう!
歯周病初期-歯周病の第2段階
歯周病がもう少し進行してくると、歯をみがくたびに出血するようになります。この段階になると、歯が浮いているような感じがする人や、歯ぐきにかゆみを感じるような症状が出る人もいます。
この段階になったら歯科医院での治療が必要です。歯みがきでは取れない、歯周ポケットの中の汚れを取ってもらわなくてはなりません。
歯周ポケットとは、歯と歯ぐきの境目の溝を言います。歯は歯ぐきとぴったりつながっているかのように見えますが、実は歯と歯ぐきの間にはわずかなすき間があります。溝が深くなればなるほど、お口の中の汚れがその歯周ポケットに溜まりやすくなります。
この汚れを取るには、歯科医院で行うクリーニングが必要です。
歯周病中期-歯周病の第3段階
歯ぐきの赤みが増し腫れぼったくなります。歯みがきや歯間ブラシでの出血が多くなり、深くなったポケットには歯石が溜まり悪化していきます。
この段階になると、歯周病の進行を自覚できる人もいます。
まだ歯を失わずに治療することが可能な場合もある段階です。すぐに歯科医院を受診してください。
歯周病重度-歯周病の第4段階
歯が抜け落ちる直前の状態です。歯ぐきの炎症はますます進み、赤くブヨブヨとした歯ぐきになります。また、歯ぐきが下がり、歯がとても長く見えるようになります。
歯のすき間が広がって食べ物が詰まりやすくなり、指や舌で歯に触れると歯が動くことが分かるようになってきます。また、歯をみがくと出血だけでなく膿が出ることもあり、強い口臭などの症状も現れるようになります。
この段階まで進行してしまうと、噛み合わせが悪くなり周りの歯にも悪影響を及ぼようになり、他の歯を守るために抜歯をする可能性も高くなります。
歯周病の恐ろしいところは、自覚症状がないままに進行し、自覚できる頃には手遅れになってしまうことが多い病気ということです。
そうなってしまうことの無いように、自覚症状は無くても歯科医院で定期的なチェックを行いましょう!